安土城 | 壮大な石垣だけでも信長の野望を感じ取ることができる全国屈指の名城跡

こんにちは、かずやんこ(kazuyanko)です。
今回は滋賀県近江八幡市にある安土城。
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天主入口。ここを信長、秀吉、家康が歩いたはずだ

世界初の木造高層建築を完成させた信長はまさに天主

安土城は織田信長が当時宿老(しゅくろう)であった丹羽長秀らに命じ天下布武の一環として完成させた城である。日本100名城51番。

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大手口周辺は復元工事等整備が進んでいる

通常お城と言えば天守が思い浮かぶが、この安土城が高層の天守を構えた初めての城郭となったというのも有名な話である。

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壮大な総石造りの大手道階段は圧巻

全国のお城の中で、安土城だけは「天守」ではなく、「天主」と表記するところも特別感がある。通常、天守には城主や家臣たちが居住するようなことはないが、安土城は信長自ら天主で生活をしていたのだ。天下を収めるべき主が住む城とでも言うべきだろうか。

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修復の跡は所々あるが非常に良く保存されている

もちろん戦国時代の真っ只中に築城からわずか6年ですべて焼失してしまった安土城は、実際どのような建築物だったのかを知る術は少ない。

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静けさが特別な雰囲気な二の丸跡の信長公御廟

ただ、日本でキリスト教の布教活動を行っていたポルトガル人であるルイス・フロイスが記した「信長公記」などの記録や現存している天守台の礎石から、当時の様子が予測されているのだ。

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所々にある石仏。何となくパワーを感じる

それはその時代の人々がもちろん初めて目にしたであろう世界初の地上6階建て(5層7重)の木造高層建築物であり、石垣からの高さは約32メートル、総高さは約46メートルと推測されている。

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お釈迦様の足跡とされる仏足石(ぶっそくせき)

また宗教色が強く表現された天主であり、5階部分については他の天守では類を見ない正八角形の層があるのが特徴である。最上層の6階部分は金色であったと言われ、絢爛豪華な望楼型天主は信長の権力がいかに強大であったのかを伺い知ることができる。

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さすが森蘭丸。天主から一番近い場所に邸宅がある

天主は標高198mある安土山の頂上に築城され、麓が標高88mであるため比高は約110mほどであるため、山城の中ではかなり低いほうである。

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天主(守)台からの眺望。山城は眺めが良い

しかしこの場所に総石垣である城郭を建築したということは当時最先端である最高の技術を惜しみなく使い、3年の工期からも考えられないほど多くの人手を使ったであろうことは言うまでもない。

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ここにあの天主が建っていたのかと想像すると鳥肌が立つ

すでに大きな力を有していた信長であるが、この安土城を世に見せつけたことにより、絶対的な支配者となったことであろう。

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本丸の野面積み石垣。ここも穴太衆が手掛けたのだろうか

現在の遺構は天守台や石垣、堀、曲輪である。麓から続く大手道の石垣は圧巻だ。積み上げたのは安土城の普請で名を馳せることとなった石垣職人「穴太衆(あのうしゅう)」。

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多くの石階段を登る為、足腰に負担がかかる

もちろん保存にあたって何度か修復されたような跡が見られるが、当時の状態が440年経過した現在まで完璧に残っているのは竹田城同様、穴太衆の計算し尽くされた完璧な野面積みの成果なのは間違いないのではないだろうか。

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秀吉邸跡。ここから天下統一を果たすまでに至ったのだ

大手道の両脇には羽柴秀吉(はしば ひでよし)邸と前田利家(まえだ としいえ)邸等の跡があり、自らが住む城のすぐ下にどんな時でも命を懸けて守ってくれる家臣を住まわせるあたりは後の城郭にも生かされた作りであろう。

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摠見寺の仮本堂。仮なのでお寺感がなく民家のよう

歴史的にも非常に重要で、見どころの多い安土城跡であるが、敷地内には城郭内にあるという点で非常に珍しい摠見寺(そうけんじ)がある。現在の摠見寺は大手道の中腹にある徳川家康邸跡にあるのだが、拝観時には落ち着く雰囲気の和室でお抹茶と和菓子を振る舞ってもらえる(拝観料必要)。

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摠見寺で体力を回復させてから本丸へ行くのがおすすめ

本堂の中には織田信長公座像、本尊十一面観音立像が置かれ、安土城に関わる資料が展示されていたりと、仮本堂と言えども摠見寺の参拝は外せないポイントだ。

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摠見寺跡周辺からの眺望も非常に良い

天主台の礎石や石垣、絶景を十分に楽しんだ後は本丸から少し降りた別の場所にある築城当時の摠見寺跡地も見ておきたいところだ。

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摠見寺本堂跡の碑。観光用に解説されており楽しめる

帰り道は重要文化財に指定されている三重塔や仁王門等を通って下山するルートを選択し、琵琶湖を見下ろす眺めとともに見逃さないようにしたい。

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摠見寺跡から下った辺りの雰囲気も非常に良い

安土駅のすぐ傍には安土町城郭資料館があり、時間のある方は立ち寄ってみるのも楽しいだろう。また、資料館の駅を挟んで反対側には、観光案内所とともに、レンタサイクル店が何件かある。

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JR安土駅北側。レンタサイクル店が並ぶ

安土城までは平坦な道のりであり、現在使われていない百々橋口や西虎口を見学するにも移動が楽であるため、天気の良い日には自転車でサイクリングがてら目指すのがおすすめだ。

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ロードバイク用のスタンドもある大手門入口の休憩施設

よく全国の城郭の中で、好きな城はどこ?と聞かれることがある。いつも答えに困り、即答したことは一度もないのだが、安土城は間違いなく迷う候補に入る超おすすめの城跡だ。

アクセス


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〒521-1311
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6371番地
TEL:0748-46-2142 (摠見寺)
駐車場あり
公共交通機関の場合:JR琵琶湖線 「安土駅」 下車 徒歩約30分(自転車約10分)

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